2016年8月21日日曜日

SONY XBA-Z5 外出

今回はZX-2とXBA-Z5を持ってメインの用途である外出
音質と言うより使い心地の感想
ハイレゾ音源とCD音源が混在しているけど基本ボリュームは半分程度
イヤチップはオーディオテクニカのER-CK50
フォームタイプは体内音がどうしても気になるので使用せず
シュア掛け、後頭部スライダーを絞っているのでタッチノイズは無し
前も書いたけどMUC-M12SM1はアジャストフリーイヤーハンガーが無く安定性が悪いので
シュア掛けしないと歩行の衝撃で隙間が出来たりタッチノイズが気になったりする
シュア掛けは慣れればサクッと装着できるようになるから習得してしまいましょう
ケーブル取り回しやすさはアジャストフリーイヤーハンガーもある標準ケーブルの方が軽くて良い

遮音性はそこそこ、道路では自動車の走行音等が聞こえないので左右後方確認を厳に
在来線に乗って音楽が鳴っている間はアナウンスがちょっと聞えない程度
静かな曲だと聞こえてくるような塩梅
地下鉄は個人的には気にならない
持論だけど地下鉄の走行音が気になる人はノイズキャンセルに行った方が良いと思う
ショッピングモールの甲高いお知らせ音は遠いけど分かる

電車内、住宅街、ショッピングモール内だと音漏れは分からない
図書館がボリュームを絞らないと迷惑そう

10年以上カナル型に慣れているためか歩行音は気にならなくなっているため割愛
過去の経験だとミッド、アウトソールでしっかり衝撃を吸収する靴を履いていると
歩行音はあまり気にならなくなるので靴を選んでみるのも手

まぁ遮音、安定性はSHURE SE535等ほどではないにしろEX800、1000と同じくらいと言ったところ。

2016年8月17日水曜日

SONY XBA-Z5 MUC-M125M1

MUC-M125M1が届いたので
慣らしていたMDR-Z5を聴いて
中低域が締まってきたものの
最初のイメージと乖離していないことを確認して交換
自身はケーブルでキャラが変わるほどの事は無いと思ってたんだけど
慣らしも進んでいるからか
良いか悪いかは別としてMUC-M125M1だとキャラが変わるくらい変化する
中低域に漂っていた付帯音が消えてクリアに
低域が締まり中高域辺りが掘り出されて明確になる
他には抵抗値の差か標準ケーブルより音量が下がる
そういえば高域のことを全然書いてなかったけど
フルートやピアノの高域は抜けてこれまたフワッと消えていくように鳴る
フルートの胴鳴りも拾うけど全然痛くない
これは標準ケーブルも印象変わらずだけどリケーブルでより聴き取りやすくなる
こちらとして、そういう傾向のはEX800で充分だったので
「なんでやねん!」
となったけど一般的には好印象なんだろうなぁ
それでも中低域メインのリスニングイヤホンには変わりは無い
箱出し時の個性的な感じが好きだったのでケーブルを元に戻すか思案中
しかし慣れればこちらのクリア感も良いかも知れない、うーむ
このまま鳴らし込んでいってから決めよう。

2016年8月16日火曜日

SONY XBA-Z5箱出し

評判がすこぶる悪いけど、試聴してみたら良かったので
今さらながらSONYのXBA-Z5を購入
また私には初のハイブリッド型
ついでに交換ケーブルMUC-M12SM1も購入したけど
こちらは未だに入手性が悪く取り寄せに
……と思いきや半日で確保して出荷されていたヨドバシ恐るべし
取りあえず箱出しの感想

音質については散々言われているように完全にリスニング用
端的に言うとMDR-Z7のイヤホン版で中低音が支配的
ヘッドホンのようなフワッとした音場感でスルリと各音が鳴る感じ
思い浮かぶのはゼンハイザーIE80の音場を広くしてクリアになった感じ
ボーカルは鼻先で定位するけどビシッと云う感じでは無く浮かび上がってくる
かといって分解能が低くもなく、口の形が分かる、マイクに当たるブレスも拾う
アコギやコントラバスなんかは倍音の空気感と
どの弦を弾いているのか分かる分析力がある不思議な感じ
これがハイブリッドの特徴なのかな?という塩梅で個人的にはここが一番面白く感じた
とにかく全域で無理をして鳴らしている音が無い
例えばMDR-EX1000だと音源でザリザリしていたような音が強調されて出てくる事があり
不快なこともあったけど
そういうどこか強調した刺激やEX1000のような突き抜ける高域の突き抜け感は無く
それらを求める向きには全く向いていない
なので高域も伸びないかなと思っていたらトランペットなどもスゥッと上に抜けていく
フルートなんかも胴鳴り等は聞えるけどビリビリ刺さることなく抜けてうまくいなしている感じ
あとは刺激が無いので気をつけないとボリュームを上げすぎてしまう

付属ケーブルの耳掛け部分はEX600、800、1000ユーザーなら慣れているけど
初めての人には違和感があるらしくこれまた評判が悪い
手持ちのSAECのケーブルに変えて付けてみると安定感が悪くなったので
安定して装着したいのなら慣れた方が良いかも

遮音性は普通だと思うけど音漏れはちょっと悪いかな
当たり前だけど上も下もMDR-Z7ほど伸びず、やっぱりイヤホンの音なんだけど
夏場ヘッドホンが辛い時期や出先でコンパクトにリスニングヘッドホン的な音が欲しければ視聴をおすすめする
他にはゼンハイザーIEシリーズの音が好きな人も試聴してみると良いかも

個人的に個性的ななかなか良いイヤホンじゃないかと思っている。

2016年2月23日火曜日

HAPPY SUITのシェル素材

ここのところ冷たい長雨が続くので
またもやHAPPY SUITの話題

数日前くらいの長雨ですと
普通のDWRなどのソフトシェル素材なら浸水してきますが
シェルにEPICを使った本物のHAPPY SUITやWild Things製ECWCS GEN3 LEVEL7
PCU LEVEL7なら
DWR等よりも長時間撥水し
中に浸水したとしてもプリマロフトが撥水、体温で速乾するので冷たくなることはありません
僕が他に持っているEPICシェルの物ですと
Wild Thingsのカスタムロフトジャケット
Wild Things TacticalのLow Loft Jacket
あたりは大雨では無い限り数時間雨の中に居ても「冷た!」となったことはなく
他にはMillikenシェルもEPICには敵わないもの浸水は経験したことはありません

インサレーション(プリマロフト等の中綿)無しのEPICソフトシェルはさすがに浸水します

さて、偽物らしいと噂のHAPPY SUITなどは
シェルの素材や中綿素材自体も粗悪品らしく
商品レビューを見るとすぐに浸水したとの話もあります

偽物を疑う人は買った物をお風呂場でシャワーを掛けてみると良いかもしれません
本物であればしばらくは表面をコロコロと水滴が転がっていき
やがてベタッと水が染みるようになりますが
その時点ではプリマロフトも撥水し内側は濡れませんので
内側はサラサラしているはずです
これが5分と保たず内側も濡れるようならとてもEPICやプリマロフトを使った物とは言えませんよね
試してみることをオススメします

他にはEPICは洗濯を繰り返しても性能が長持ちすることが挙げられます
DWRなんて10回も洗濯をすると撥水力を失いますが
参考写真の物は軽く毎冬3年は使っていますがこの撥水力を維持しています
ただし、これは他の高機能繊維全般にいえることですが
蛍光、漂白剤無しの中性洗剤少なめで洗いましょう。
3年ほど洗濯を繰り返して使っているEPICシェルにシャワーを掛けたところ





2016年2月14日日曜日

最近よく見かけるLOT 3197 アメリカ海兵隊 USMC HAPPY SUIT(ハッピースーツ)の謎

最初にお断りしておきますが
以下ははあくまで僕個人の「偽物っぽいなぁ」という感想であり
絶対本物だ、偽物だという話ではありません
放出品購入判断はあくまで自己責任なので、そこの所宜しくお願い致します。

今日辺りはもう春のような陽気ですが
高機能で手入れが楽で温かいからか
ここ数年マニア以外にも冬向けに人気の軍用プリマロフト
アメリカ陸軍ならECWCS GEN3 LEVEL7
アメリカ海兵隊ならHAPPY SUIT
アメリカ軍特殊部隊ならPCU LEVEL7
古着屋などにも大量に出回って
現行装備にもかかわらず『デッドストック』『レア』と称して売られていますが
上二つは別にそこまでレアでも何でも無く
同等品がアメリカ軍に納入しているメーカーから市販されており
個人輸入で公式サイトからも簡単に買えます
絶対に本物が欲しいという方はこちらから買うと良いでしょう
http://www.wildthingsgear.com/collections/cold-weather-insulation
送料70ドル込みでも日本のぁゃしぃショップ値段と大して変わりません
PCUもちょっと前まではメーカー公式サイトから買えたのですが
店替えしたり、ほとんどOut of stockになったりしているので割愛

閑話休題、今回話題にするHAPPY SUITの「放出品」は少ないのでレアと言えばレアなんですが
割と信頼している数年前にS-Rを買ったミリタリーショップには全く入荷しないのに
古着屋やオクなどには在庫が随分とあるなぁと個人的に思ったり
チラホラと「掴まされた!」「本物と比べてゴワゴワ」という話題も頻繁に見かけるので気になり
そこで古着屋やオクなどで出回っている物の写真やネット情報を見てみますと
実物には無いXSサイズやWOODLAND MARPATやMulticam迷彩柄の不思議な物が何故か後述する同一LOT 3197でたくさん出てきます

では、ここで僕の持っている本物と思われる物を例にちょっと説明していきます
ネット通販で画像を見たり、店頭で見たりするときのプチ参考にしてみてください
まずはこのインストラクションラベルの「NSN」のところに注目

この「NSN 8415-01-555-1271」を検索すると
http://ciehub.info/clothing/CW/MCWCS/HappySuit.html
https://nationalstocknumber.info/national-stock-number/8415-01-555-1271
などのNSN確認サイトでUSMC Extreme Cold ParkaのSmall-Regularそのものであると確認することが出来ます
NSNとはNational Stock Numberの略で
アメリカ政府が購入する物全て、例えば電球1種など個別に割り当てられる管理番号です
アメリカ軍の現行装備でこれと適合しない物品は有り得ないと言えます
HAPPY SUITで言うと上下各サイズS-S、S-R、M-S(以下略)ごととブーティー各サイズそれぞれに違う番号が割り振られています
あと確認サイトで分かるのはUSMC  Extreme Coldの納入品には
XSサイズは存在しないと言うことですね
つまり元々デッドストックも何も無い物が世に放出されていることになります
論より証拠とXSサイズの「NSN 8415-01-555-1241」を検索したりNSN検索して見ても
https://nationalstocknumber.info/national-stock-number/8415-01-555-1241
別の物が出てきたり、存在しなかったりします
WOODLAND MARPATやMulticam迷彩の「NSN 8415-01-555-1275」も違う物のはずのコヨーテカラーMRと同じNSN
不思議デスネ(棒)

次に各種タグとファスナーです
まずは織タグ
メーカータグなどが色々重なっていますが重要なのは「JADE APPAREL INC」と書かれた白いタグです
LOTと書かれているのは先ほど出たLOT番号です
同一LOTであれば使われる布地の色やファスナーなどのパーツは全て同じです
もちろんパーツ変更、改良などが入ったり生産時期が変わればLOT番号も変わります
ですが出回っている物はなぜかコヨーテカラーをはじめ
WOODLAND MARPAT迷彩、Multicam迷彩が同じLOT 3197固定で存在します
同一NSNに引き続き、不思議デスネ(棒)
あと検品のためか分かりませんが開けられた特徴的なパンチ穴
これはWild ThingsがJADE APPARELに生産委託して軍に納入された物全てにある物で
(補足するとHAPPY SUIT納入品は今のところ全てこのWild Things生産委託品)
同じ生産委託品Wild Things製ECWCS GEN3 LEVEL7でももちろん同様にありますが

出回っているLOT 3197のHAPPY SUITのタグには開いてない物が多数見られ
共通しているはずのフォントも全然違う物でタグに印字されています

そしてファスナー、ネットに転がっているサンプル画像では
あまりファスナーをアップにしないのでよく確認は出来なかったのですが
もしノーブランドのファスナーを使っていれば購入はちょっと考えた方が良いでしょう

確認できたところではWOODLAND MARPAT迷彩のHAPPY SUITのメインファスナーは
引手に刻印の無いノーブランドファスナーで元のHAPPY SUITのようなシングルファスナーでは無く
何故かECWCS GEN3やPCU LEVEL7と同じ上下が開けられるダブルファスナー
しかも上下の引手が違うという謎仕様
ECWCS GEN3とPCU LEVEL7は上下同じ形の引手なのにね

個人的にHAPPY SUITではYKKしか見たことがありません
アメリカ軍の現行装備、納入品のファスナーはYKKかIDEALもしくはADS刻印で
それ以外だとしてもメーカー刻印の無いノーブランドのものは見たことがありません
何か問題が起きたとき、メーカーを明示的に変えたり問題点を洗い出して改良することも出来ないですしね
本物はファスナー全体が本体のコヨーテカラーと統一されていることにも注目
ちょっと前に偽物が出回ったと話題になったフリース関係もファスナーは無印のノーブランド品でした
この手の物って何故かファスナーをケチるんですよね
お陰で真っ先に見るポイントになります

因みにWild Things製EPICシェルのECWCS GEN3 LEVEL7は初期試作品にしか無い物なので
それ以外は制式品で採用されたMillikenシェルになります

現在手に入るECWCS GEN3 LEVEL7はEPICタグが無い物が大半で
Wild Things製EPICシェル(タグ付き)ECWCS GEN3 LEVEL7は制式品より高めになっています
なので制式品でもEPICシェルが素材指定されているHAPPY SUITは放出品の少なさも相まって余計に人気があり
今回のような物も出回っていると思われます
(同じくEPIC指定のPCUはgenとかblockなんちゃらとか更にややこしいのでスルー)

最後にメーカーの紙タグ

ここではECWCS GEN3 LEVEL7のファスナーにぶら下がっていたプリマロフトの紙タグですが
(なんとなくバーコードにモザイク掛けてみた)
開くとここにもNSNなど本体と同じものが記載された納入品情報のシールが貼られています
ちゃんとNSN調べても合ってます
戦闘服やその他シェルなどの物によっては
バーコード、NSN記載の独立した管理紙タグが付いている物もあります 
僕が買ったHAPPY SUITにはメーカー紙タグ、管理紙タグが付いてなかったので分かりませんが
多分同じような事をしてあるかと思われます
人から訊いた話ですとECWCS GEN3 LEVEL7納入品には必ず貼られているそうですので、ここも要チェックです

さて、以上の点は他のアメリカ軍現行品にも使える初歩的な判別法ですが
僕も中の人では無いので情報は完璧ではありません、あくまで偽物を色々掴まされてきた経験則やネット情報を見た上での感想です
最初にも書きましたとおり本物か偽物かを断定するものでは無いので全ての判断は自己責任でお願いをば。


んだけど突っ込み材料が揃いすぎですがな!